主人公「あんな会社、辞められてマジでよかった・・・」
主人公「あのままあそこで働いていたら、俺の方がどうにかなりそうだったわ!」
主人公N『土木工事関連の仕事をしていた俺は、ようやく会社を辞めることが出来た安堵感で、帰り際コンビニで買ってきたビールを一気に飲み干した』
主人公「っはぁ~~!うっめ~!!」
主人公「ったく!あんなに人間関係が最悪じゃなかったら、まだ働いていたかったけど、さすがにあれじゃあなぁ・・・」
主人公N『俺が今日まで働いていた会社は、職場の人間関係も最悪。社員同士の仲も最悪。常に現場の空気も最悪・・・と、まぁこんな感じで最悪要素が詰め込まれたような会社だった』
主人公N『仕事は好きだったから、最初は我慢していたものの、その我慢はあっという間に限界に達してしまったと言う訳だ』
主人公「土木工事は一人じゃ出来ない作業だ・・・。チームワークが一番に求められるのに、あんなに人間関係が悪い中で、いい仕事なんて出来る訳ね―じゃんかよ・・・」
主人公「・・・まぁ、終わったことをいつまでも言ってても仕方ない。次の仕事でも探すか」
主人公「おっ!?この“雅シビルアーキ株式会社”っていう所、すごくいいじゃん!!」
主人公「しかも、土木工事と建築工事両方やってる会社なんだ!」
主人公「それに、勉強会や資格取得支援もやってて教育体制もかなり充実してるな?」
主人公「ここなら、働く上での知識がより増えそうだ!」
主人公N『翌朝早速電話をし、面接の日程調整をして、後日面接をしに雅シビルアーキ株式会社へと向かった』
泉「雅シビルアーキ株式会社の泉です。今日はよろしくお願いします」
主人公「こちらこそ、よろしくお願いします!」
主人公N『久々の面接に緊張していたのだが、社長の泉さんはフランクで話しやすい方で、俺の緊張はいつの間にか解け色々な話をすることが出来た』
先輩社員「お!君が新しく入った子か?」
主人公「はい!よろしくお願いします!」
先輩社員「よろしく!じゃあ早速現場行こうか?」
主人公「はい!」
主人公N『入社後、俺は先輩社員に同行して、色々教えてもらうことになった。前の会社で土木工事経験者と言っても、まだまだベテランと言える程の知識はない。覚えることは山ほどある』
主人公「先輩・・・うちは施工管理もやっているんですか?」
先輩社員「そうだ。
施工管理も含めた請負工事なんだ。」
主人公「へぇ・・・!すごい!なんでもできるんだ!わくわくするな~!」
先輩社員「じゃあ次は建築現場を見学してみようか?」
主人公「はいっ!」
主人公N『建築現場での見学では、他の会社の人達と交流をしたり、新規の社員に先輩方が仕事をレクチャーしている様子を見させてもらった』
主人公「一つの会社で土木工事も、建築工事も出来るのって本当にすごい・・・。前の会社で何件か現場を体験したことはあるけど、そんな会社はなかった・・・」
主人公N『しかも、こんなにチームワークがしっかりしている会社はこれまで見たことがない』
先輩社員「うちの会社で一緒に頑張ろう!」
主人公「はい!俺・・・ここで頑張っていきたいです!!」
主人公「次は手前側の掘削を始めるから、こっちの道具を移動させてください。作業範囲にはしっかり立ち入り禁止区画をお願いします!」
社員「はいよ!」
社員「おう!」
主人公「社長。実は話がありまして・・・」
泉「ん?どうした?」
主人公「実は自分がこの会社に入って、あまりにも良かったから後輩に紹介したんです。そしたら入りたいって言ってまして・・・今度連れてきてもいいですか?」
泉「本当か!もちろん!是非連れてきな!」
事務員女性「あら、いいじゃない!是非連れてきて!」
主人公「ありがとうございます!」
後輩女性「あ、あの・・・は、はじめまして!先輩の紹介できました!よろしくお願いします!」
全員「いらっしゃい!雅シビルアーキ株式会社にようこそ!待っていたよ!」